40代男性(知的障がい)の就職事例 | 障がい者就労移行⽀援のCocorport
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就職事例紹介

40代男性(知的障がい)の就職事例

 
 
 

溢れる笑顔で 周りの人をあたたかく


知的障がいの方の就職事例
サービス業(清掃)に就職
通所期間:2年0ヶ月
40代男性(知的障がい)の就職事例

「働きたい!」B型事業所からCocorportへ

就労移行支援を知る前は、B型事業所(就労継続支援B型:現時点で一般企業などに就職することが難しい方を受け入れ、雇用契約を結ばずに働く場所を提供する障がい福祉サービス)を利用していました。
しかし、B型事業所で作業をしていても就職に近づいている実感がなく、求人情報もありません。スタッフに「働きたい!」「就職活動がしたい!」と訴えたのですが、「今の状態では自己管理などの面から就職は難しい」と言われるばかり…。
仕方なくハローワークに相談に行ったところ、「資格はありますか?」「パソコンは使えますか?」と尋ねられ、何もないとなかなか就職は難しいという反応をされてしまいました。

働くことを諦めきれなかった僕が、次に相談に行ったのは、区役所と生活支援センターでした。そこで始めて就労移行支援サービスについて教えてもらい、Cocorportともう一つの他社の事業所に見学に行ってみることにしたのです。就職に向けたトレーニングができる場所であると知り、まさに「今の自分ができないことを、ここでなら訓練できる!」と思いました。しかし、見学に行ったもう一方の事業所からは「空きがない」と言われ、自宅近くに移転してきたCocorportに2回目の見学に行き、ようやく利用を決めました。

過去の経験を乗り越えて

Cocorportに来るまで、僕には7年間の就労経験があります。
以前は栃木県に住んでいて、大手の衣料品小売店(障がい者雇用)で5年間働いていました。家庭の都合で首都圏に引っ越した後は、新たな自宅から通える店舗に転勤となりましたが、それからの2年間は、僕の中ではとても大変な経験でした。

都会への引っ越しという環境変化もありましたし、転勤後しばらくしてから上司の異動があり、障がいに対して全く理解のない方が新たな上司となったのです。
次第にコミュニケーションをとることが上手くいかなくなり、仕事が辛くなっていきました。出勤しようと思って職場の最寄り駅に到着したのに改札から出られなくなったり、一つ手前の駅で途中下車してしまったり、最後には、電車に乗ることさえ怖くなってしまいました。
出勤日を減らし、ラッシュを避けて各駅停車に乗るなど自分なりに考えられる努力をしたのですが、当時はもう、心も体もついていかなかったですね…。
とうとうパニック障がいという診断を受け、退職せざるをえない状況になってしまいました。
主治医の先生のお話によれば、もともとてんかんを持っている人は、パニック発作を起こしやすいのだそうです。

安心できる環境で、念願のパソコン練習を

Cocorportは家から近かったため、「何かあったら家に帰れる」というところが良かったです。
訓練を始めてからは、ほとんど毎日通っていました(笑)。よほどのことがない限り、休みませんでしたね。

念願だったパソコンを一生懸命練習して、PC検定にも挑戦し、Wordはひと通り使えるようになりました。タイピングも頑張りました。
また、僕は話すことは好きなのですが、相手の話を聞くことが苦手だったので、SST(Social Skills Training/社会生活技能訓練)でコミュニケーションの練習ができたのは勉強になりました。

土曜日の余暇活動は…、今思い出しても笑ってしまいますね(笑)。
卓球をしたり、お菓子作りをしたり、プラネタリウムや漫画館に出かけたり…。
カラオケに行ったときは、ペンライトを持参して、盛り上げ役になりました。
結局、就職が決まって仕事が始まる2日前まで、ずっとCocorportに通っていました(笑)。

福祉の仕事はあたたかい

就職活動では、はじめは特例子会社で働いてみたいと思い、ある企業に見学に行ったのですが、真夏だったせいか本当に暑くて、社内にいてもまだ暑くて、自分には合っていないと感じてしまいました。
その後、介護系の企業説明会に実習先を探すつもりで参加してみました。そこにブースを出していたのが、現在勤務している会社です。介護のほかにも様々な職種の募集をしていたので、まずは介護施設での清掃の仕事に実習として挑戦してみることにしました。

福祉の現場で働いている方々は、僕のことも理解してくれて、とてもあたたかみがありました。5日間の実習中も、周りの方がとても丁寧に仕事を教えてくれたので、「ここなら大丈夫かな…」と思い、働きたいと思うようになりました。

現在は、月・水・木・日の週4日、9時~17時まで勤務し、介護施設のエントランスやラウンジなど、あらゆる場所の清掃を行っています。全部の作業を任せてもらっているので、効率の良いやり方を試行錯誤したり、ふき忘れがないかを確認します。時々上司がチェックをしに来てくれて「ここやってないよ!」と言われることもあるのですが(笑)。

また、高齢者の方々がいらっしゃる中を掃除することもあるので、「すみません」と声をかけながら、ケガなどにならないように気を付けています。
介護系の資格がないので、椅子から椅子への移動をお手伝いするといった直接的な介助をすることができなくて…。だからいずれは、介護福祉士の資格取得にもチャレンジしたいですね。 せっかく介護施設で働いているのですから、掃除以外にも仕事の幅を広げたいです。

高齢者のみなさんは色々なことを知っているので、会話をするなかで多くのことを教えてもらえることがあり、とても楽しいです。意思疎通できるって、嬉しいですね。たまに掃除をしていると、顔なじみの方から「お菓子あげる」と言っていただくこともあります(笑)。

画像はイメージです。

Cocorportでの訓練が活かせるフィールドは、仕事だけではない

地域の活動にも積極的に関わるようにしていて、障がい者の当事者活動の実行委員を7年、地域自立支援協議会の構成委員を5年務めています。

Cocorportで学んだパソコンのスキルを活かしてイベントのチラシを作成したところ、みなさんがとても喜んでくれました!「次回もお願いね」と言われています(笑)。
仕事ではパソコンを使うことはありませんが、こうして自分が学んだスキルでみなさんが喜んでくれるのは、嬉しいですよね!

障がいがあるからといってひきこもっている必要はないですし、色々な活動に参加している方が、体を動かせて良いと思います。
大好きな水樹奈々さんのライブにも、毎年必ず行っています!
なぜかチケットがよく当たるのですよ(笑)。

でも、一番多く行くのは、やっぱり区役所かな(笑)。

就職を目指すみなさんへ

何でも実習してみて欲しいです!
希望する職種はそれぞれあると思いますが、実習を通して「自分には何が合っているのかな」「この仕事で何年働けるかな」ということを、実際に体験して決めるのが良いと思います。実習は、失敗しても大丈夫なのですから!慌てることはないですよ。

僕もCocorportでパソコンを学び、はじめはそれが活かせる仕事に就きたいと思っていたのですが、実際に介護施設で働いてみると、人間味が溢れていて色々な学びがあります。
僕も、まずは3年、働き続けたいと思っています。

※記事内の画像は、ご本人様の承諾を得て掲載をしております。



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