仕事選びと仕事をする上でのポイントについて | 障がい者就労移行支援のCocorport
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仕事選びと仕事をする上でのポイントについて

精神障がい

仕事の選び方

人によって診断や症状が違うため、「精神障がいの方はこの仕事に就くと良い」といった職業はありません。一方で、精神障がいの方によく見られる共通の困り感としては「対人関係で悩みやすい」・「疲れやすい」・「環境適応に時間がかかる」等があり、業務内容やスキル面とは別の部分で大変さを感じる方も多いようです。
そのため、就労を目指す際には、「どういう仕事が向いているか」というスキル面だけでなく、障がいがあることを職場に伝えておくか、伝えないか、といったところから考える必要があります。「自分にはどういう困り感があるか」・「どういう環境なら働きやすいか」という理解も進めておきましょう。その際、「疲れやすいため最初は短時間勤務から始めたい」等、必要な配慮について企業に相談することも重要です。

仕事をする上でのポイント

【無理をしすぎない】

Cocorportを利用されている方のお話を伺うと、
「NOといえず業務をまかされ、疲れてしまう」
「『上司や同僚に相談できず自分で何とかしなければ』と、ついつい頑張りすぎて、ふとした瞬間に疲れがどっとやってくる。その結果体調を崩してしまう」
「人混みが苦手だけど、通勤時間に間に合わせるために、無理して満員電車に乗り続け疲弊して体調を崩してしまう」
というお話をよく聞きます。
障がいをオープンにして働く場合は、相談できる環境がある会社や通勤時間に配慮がある会社等事前に確認しておくこともポイントになります。また、面接等で会社側と話ができる際には、「配慮してほしいこと」をしっかり伝えることが重要になります。そのため「頑張りすぎないためにはどのような配慮が必要なのか」をあらかじめまとめておくのがよいでしょう。障がいを伝えずに働く場合は、会社には配慮する義務がありませんので、配慮を求めるのであればオープンにして働く方がおすすめです。

発達障がい

仕事の選び方

発達障がいの特性は一人ひとり違いますので、「発達障がいの方にはこの仕事が向いている」という共通した正解はありません。重要なのは、自分の特性がどういうものか(得意なものは何か、苦手とする環境はどんなものか等)を充分に理解し、自分にとっての適職を見出すことです。
例えば、「多動性が強く長時間じっとしているのが苦手」という方は、座りっぱなしの事務仕事よりも、体を動かす仕事の方が向いているかもしれません。「臨機応変に行動するのは苦手だけれど、ひとつのことを長時間続けるのは得意」という方は、一日中同じことを繰り返す定型的な仕事(データ入力等)で力を発揮できるかもしれません。このように自分の得手不得手を知っていれば、自分に合う仕事や環境を選びやすくなります。

仕事をする上でのポイント

自分の特性や得手不得手を認識したうえで、自分に合った対処を実践することが重要です。自己対処だけでは難しい場合もありますので、企業に配慮・サポートしてもらうことも検討しましょう。

【自己対処の例】

  • 時間管理が苦手で、約束の時間を守れない → アラーム機能を使い、気付けるようにする
  • ミスや作業忘れが多い → 業務のチェックリストを作成し、できているかを確認しやすくする
  • 過集中になりやすい → タイマーを設定し、定期的に休憩時間を作れるようにする 等

【企業に求める配慮の例】

  • 「適当にやって」等あいまいな指示の理解が難しい → 「何を」「どのように」「いつまでに」等、具体的な指示にしてもらう
  • 音に敏感で、周囲が騒がしいと集中できない → 耳栓など遮音できるツールを使わせてもらう 等

知的障がい

仕事の選び方

知的障がいの方が仕事を選ぶ時には、業務内容や職場環境が自分に合っているかどうかが非常に重要となります。症状の程度や得手不得手が人によって違うため、一概に「こうするとよい」とは言えませんが、臨機応変さや応用を求められる作業が苦手で、手順が決まっている業務を得意とする方が比較的多いようです。
自分に合う仕事や環境がわからないという方は、家族や医師・支援者などと相談し、どういう仕事を選ぶかを決めるとよいかもしれません。その際は、自分が関心を持てる業務かどうかも重視すると、モチベーションを失わずに働くことができます。

仕事をする上でのポイント

【わかりやすい支持受けの手段を確立する】

「どのような作業指示だとわかりやすいか」をあらかじめ把握しておくとよいでしょう。「自分は実際作業したほうが得意」なのか、「メモを見ながら行うことが得意」なのか、「絵や図で見たほうが分かりやすい」のか、自分に合った作業手順書を用いて業務に取り組むことで生産性の向上につながります。

【好きこそ物の上手なれ】

どの職業でも共通していますが、自分が興味のあること好きなことを仕事にすることで「飽きずに」「楽しく」業務にあたることができます。「嫌いな作業」「苦手な作業」は極力含まれない職種選ぶことで、「長く働くこと」につながります。

身体障がい

仕事の選び方

身体障がいといっても、障がいの現れ方、部位、程度は様々です。また、知覚障がいや痛みなどを随伴する障がいの有無、補装具の有無によっても、身体障がいの特性は異なります。そのため自分自身の障がいについて理解し、どのような環境であれば継続して仕事がしやすいか、よく検討して選ぶ必要があります。なお、厚生労働省の調査によると、事務的職業に就いている方が最も多く、次いで生産工程の職業、専門的・技術的職業の順に多くなっています。

参考:平成30年度障害者雇用実態調査結果

仕事をする上でのポイント

【必要なサポートを明確に伝える】

障がいの部位や程度により、必要なサポートは異なります。また、内部障がいのように周囲の人に理解してもらうことが難しい場合もあります。どのようなサポートが必要か、職場の人に具体的に伝えましょう。ただし、受けられるサポートは企業の状況により異なるため、事前によく相談することが大切です。このようなサポートを合理的配慮といいますが、合理的配慮について明確にしておくことで、お互いに気持ちよく仕事をすることができます。

難病

難病とは

「難病」は、医学的に明確に定義された病気の名称ではありません。難病と一言でいっても、病名や症状は多種多様です。
障がい者総合支援法上は、「治療方法が確立していない疾病その他の特殊の疾病であって政令で定めるものによる障がいの程度が厚生労働大臣が定める程度である者」と規定されています。
難病のある人が仕事をするためには、治療や疾患管理と仕事を両立させることが不可欠です。そのためには、「無理なく活躍できる仕事を選ぶこと」「通院や休憩等の業務調整について職場の理解と配慮を得ること」「自己管理と職場での対処スキルを身に着けること」が重要です。
Cocorportでは、ご利用者様お一人おひとりに適した支援を提供できる体制をご用意し、就労に向けた支援を行っております。

仕事の選び方

【無理なく活躍できる仕事内容や職場環境】

無理なく活躍できる仕事とはデスクワーク等の身体的な負担が少なく休憩が比較的取りやすい仕事や、短時間労働で疲労をため込まない仕事を選択される方が多い傾向にあります。逆に立ち仕事や労務作業、流れ作業等、身体的負担が大きい仕事や休憩、通院がしにくい時間拘束力の強い仕事は続けにくいということが多く聞かれます。それぞれの症状の特性を踏まえることはもちろんですが、本人のスキルや興味に適した仕事を探すことが重要です。また、難病患者就職サポーターや職業訓練校等の社会資源を活用し、自身のスキルアップを行うことも一つです。

精神保健指定医/日本精神神経学会専門医・指導医
岡田夕子(おかだ ゆうこ)
精神保健指定医/日本精神神経学会専門医・指導医

2005年滋賀医科大学卒業後、小児科や産業医として勤務した後に精神科へと転身。身体的、精神的症状を訴える患者を受け持つ。思春期特有の心の病気に取り組む「思春期外来」も担当しているほか、精神科系の記事執筆や監修なども行っている。



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