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北千住Office ブログ

2023/03/08 北千住Office

プログラム紹介『障がい特性をカバーする働き方~日常生活・報連相・メモ取り編~』

 


こんにちは✨✨

北千住officeスタッフです(∩´∀`)∩🎶

 
少しずつ暖かくなってきたとはいえ、まだまだ朝晩の寒さが身に応えます。インフルエンザの流行も収まっていないので、皆さん気を付けてくださいね🤧💧💧

本日は、プログラム「障がい特性をカバーする働き方~日常生活・報連相・メモ取り編」について記載しました✍
最後までお読みいただけると嬉しいです(`・ω・´)☆彡

プログラムの始まりに、自分の苦手なことは何だろう?と考えてみることの重要性をお伝えしました。さらに工夫次第で苦手なことも克服が可能であり、日常生活や就労を円滑に進めることができるとお伝えしました。😤

人間誰でも苦手なことってありますよね。まずは自分がどういうことを苦手としているかを確認してみることが必要です。その上で苦手なことを克服する働き方を皆で考えてみることにしました。皆さんは、以下のようなことを苦手としていませんか?(以下、(★)が付いた項目はプログラム当日に事例検討を行った内容です。)

□ 仕事の締め切りが守れず、つい先延ばしにしてしまう。

□ 周囲または雑音等が気になり、業務に集中できないことが多い。(★)

□ 予定やスケジュールを忘れてしまう。

□ 大事なものをよく無くす、または忘れものをしてしまう。(★)

□ 並行作業(マルチタスク)が難しい。

□ 事務作業の段取りができない。

□ 入力作業のケアレスミスが多い。

□ 要点だけを聞き取りメモを取るのが苦手。(★)

□ 仕事の優先順位を決めるのが苦手。

□ 書類またはPCのデータ整理が苦手。

□ 報連相の内容をまとめて伝えるのが苦手。(★)

□ 相談または質問するタイミングをつかみづらい。(★)

□ 電話応対しながらメモを取るのは難しい。

皆さんも何個が当てはまったのではないでしょうか。そこで、具体例な事例として上記(★)の事例を取り上げ、トレーニーさんに解決策を考えていただき、発表していただきました。

ケース①周囲の雑音が気になり集中できないAさんのケース

オフィスで働くAさんは、今日は他の人が気にならない音(電話の音やキーボードの音など)がどうしても気になってしまいます。
「静かな図書館や自分の部屋ならもっと集中できるのに、どうしたらいいのだろう・・・。」と悩んでいるAさんにあなたなら何と伝えますか。Aさんが働きやすくなるように助言する内容を考えてみましょう。

トレーニーさんから出た意見をご紹介します😏✨✨

・特に気になる音(キーボード、話し声、工事の音など)を特定し、その上で対策を立案する

・オフィスのフロアの端に間仕切りを設け、そこに席を設けることをお願いしてみる

・耳栓、ノイズキャンセリングイヤホンの使用許可を願い出る

・テレワークの適用をお願いしてみる

本ケース①では、席の移動、耳栓・イヤホン、テレワークなど会社側の理解と協力が欠かせない対策が多くなっています。Aさんの障がい特性(聴覚過敏と思われます)に起因して物音が気になることを会社側に十分に説明したうえで、自己対処では対策に限界があり会社側の理解と協力を得たいことを合理的配慮として就労前に申し出て、単なる「わがまま」と受け取られないよう注意がであろうとの意見が多くのトレーニーさんから出されました。🙆🎶

ケース②大事なものをすぐになくしてしまうCさんのケース

Cさんは、家の鍵や携帯電話、定期券入れなどの大切なものをよくなくす、または忘れてしまうことがあります。毎日持ち歩いているものなのに、帰ってきてどこに置いたのか全く記憶がありません。家族からアドバイスされて、置き場所を決めておくことにしましたが、実行できたのはたったの一日だけ・・。
決めた置き場所を忘れてしまうこともあるし、部屋が散らかっているせいで決めた置き場所が他のもので埋まっている場合もあります。Cさんがものをなくさないように、忘れ物をしないようにするための工夫はどのようなものがあるでしょうか。

トレーニーさんから出た意見をご紹介します😏✨✨

・部屋を片付けて整理整頓する

・「もの」と「置き場所」の対応一覧表をつくっておく

・かばんは「仕事用」と「プライベート」用を完全に分け、「もの」出し入れを極力少なくする

・大事な「もの」には、自分のものと分かる目印をつけておく

・忘れ物をしないよう、持ち物を前日にチェックするルーティーンを身に付ける

・なくしもの、忘れものを防ぐための便利アイテム(キーファインダー、GPSタグ、マグネットキーホルダー、キーチェーンなど)を利用する

本ケース②のように、障がい特性(注意欠陥障がい、短期記憶の障がい等と思われます)に起因する方だけでなく、様々な理由で忘れ物が多く、ものをよくなくすことで困っておられる方々が居られることと思います。先ずは整理整頓から始めて、過去の自分の行動を振り返り、どんな場合にどんなものを忘れたり、なくしたりするケースが多いのかを振り返ってみることが大切ではないか。そのうえで、家族・友人など周囲の協力を得て、持ち物と置き場所の対応が分かるようにしておくこと。さらに出勤前日には忘れ物がないか持ち物をひととおりチェックするルーティーンを身に付けることで克服できるのではないかとの意見がトレーニーさんから出されました。🙆🎶

ケース③要点だけを聞き取りメモを取るのが苦手なDさんのケース

Dさんは、仕事の説明を聞くときは必ずメモを準備し、真剣に話を聞いていますが、何をどのようにとっていいのか分からずいつも困ってしまいます。先輩からは「全部聞き取ろうとしなくていいから大事なところだけ書いてみて。」と言われますが、「大事」ってこの場合は何だろうなどと考え出してしまい、その場その場で重要なポイントを導き出すのは難しいと感じています。
メモ取りに困っているDさんがうまくメモを取れるように助言するとしたら、あなたは何と伝えますか。

トレーニーさんから出た意見をご紹介します😏✨✨

・「大事」なポイントは最初に伝えてもらうようお願いする

・「大事」なポイントはゆっくりと話して伝えてもらうようお願いする

・5W1Hを意識し、件名、日時、場所などメモすべき確定事項を予め印字したメモのフォーマットを作っておく

・ICレコーダーの使用許可を得て。録音後に文字起こしして、要点のメモを作成する

本ケース③のように、特定の障がい特性によるものでなく、「あいまい」な指示内容から要点を捉えるのが苦手、あるいは「自分が必ずしも興味がない話」を集中して聞くのが苦手で困っておられる方々は多いのではないでしょうか。要点だけを捉えてメモをとるのが苦手な方は、指示聞きとり用、電話応対用などの用途に応じて「件名」、「日時」、「場所」、「報告先」などメモすべき確定事項を予め印字し、必要最小限の事柄だけをメモして報連相できるようにしたフォーマットを利用することがお薦めであるとの意見が多く出されました。
また、上司に「ゆっくり話していただきたい」、「口頭での指示が苦手なのでメモで指示していただきたい」などお願いしたい場合には、自分の障がい特性(コミュニケーション上での困難)に起因するものであり、自己対処に限界があることを説明したうえで、会社側に予め合理的配慮を伝える必要があるとの意見も出されました。🙆🎶

ケース④報告って何を言えばいいの?と悩むEさんのケース

Eさんは上司に昨日の打ち合わせについて以下のように報告をしました。              

「はい、えーっとまずは松本さんに会って、あっ松本さんというのはいつもの小田さんがお休みなので小田さんの代わりに対応してくれた人なんですけど、小田さんから伺っていない話もあるかもしれないので、まず詳しい話をして確認してもらいまして・・・」

すると上司から報告の途中で、「いいや、報内容はあとでメールで送って」と言われてしまいました。Eさんは、(自分が報連相をしようとすると、いつもこうなんだよな・・・)とぼやいています。Eさんが相手に上手に報告できるようにするためには、どういう工夫をしたらいいでしょうか。

トレーニーさんから出た意見をご紹介します😏✨✨

・結論を最初に報告するよう意識する

・5W1Hを意識した報連相用のフォーマットを予め作成しておき、要点を埋めてから報告する

・報告すべき要点をメモして、そのまま上司に渡す。

・報告内容をメール送信して、別途確認をお願いする

・結論、件名、日時、場所などメモすべき確定事項を予め印字したメモのフォーマットを作っておく

特定の障がいの有無にかかわらず、要領よく報連相を行うことは意外と難しいものです。その理由は「相手の求めるポイントを掴むのが難しい」からではないでしょうか。普段から綿密にコミュニケーションをとっている相手であれば、「用件」→「結論」のみの報告で済みますが、そうでない相手の場合には「用件」→「背景説明」を少し交えて→「結論」を伝えるほうがよいでしょう。
また、業務の進捗具合によっても報告のしかたが異なってきます。業務が順調であれば、「用件」→「結論」の報告で済みますが、業務が難航している場合には「用件」→「結論」→「理由・対策案」を伝える必要があります。報告すべき相手に応じて適切な内容を報連相できようにするためには、普段から様々な訓練の中でスタッフさん相手・トレーニーさん相手にメモ取りと報連相の練習を積み重ねておくことが重要であろうとの意見が多くのトレーニーさんから出されました。🙆🎶

ケース⑤相談または質問するタイミングがつかめないFさんのケース

Fさんは先輩や上司から「困ったときは相談するように」と言われていますが、どうしてもためらってしまいます。
前職で、困ったりわからない時にすぐ質問していたら、「少しは自分で考えなさい!」と怒られてしまった経験があり、「自分で考える」と「困った時に相談する」ことの境界線がわからず、また叱られてしまうんじゃないかと怖くなってしまうからです。忙しくしている上司や先輩に持ち掛けていい相談内容なのかも分からず、困っているFさん。あなたなら、こんな時どのような助言をFさんにしますか。

トレーニーさんから出た意見をご紹介します😏✨✨

・報告・連絡・質問したい事項を予め紙にまとめてみて、本当分からないことを訊く

・上司や先輩に相談する前に、相談すべき人(ほかの先輩、同僚など)を見つける

・一定時間(15分くらい)は自分で調べて考え、分からなかったら訊く

・一定時間経過したら進捗報告する旨を自分で周囲に宣言する(分かった点は報告、分からなかった点は連絡・相談する)ようルールを設ける

・報連相した内容、質問したことをQ&A集にまとめておき、質問したいことが発生した場合には、まずQ&A集を検索して、本当にわからないことだけを質問する

特定の障がいの有無にかかわらず、「これは本当に質問してよいことだろうか?」と悩むことは多いものです。また質問や相談したいことを適切なタイミングでお声がけして尋ねるのは、不安や緊張が伴って意外と難しいものです。その理由は「質問していいことと、質問する必要のないこと」の判断基準が分からないからではないでしょうか。でも先輩や上司は「分からないことを分からないまま仕事を進めて」、後からミスの修正に時間と工数を投入する事態になるよりも、「分からないことはその都度訊いてもらえる」ほうがありがたいと考えています。ただし、むやみに質問したり、同じことを何度も質問することは避けるべきです。
そこで、複数のトレーニーさんからは、以下のように質問すべきことの判断基準を自分の中に設けておくことがよいのではないかとの意見が出されました。                         

1)業務マニュアルに説明があるか?
2)インターネット検索で分かるか?
3)自分が質問したいと考えている関係者(○○さん、△△さん)しか分からないことか?
4) 以前質問したことがある事柄か?
さらには適切なタイミングを見計らって普段から様々な訓練の中でスタッフさん相手・トレーニーさん相手に、適切なクッション言葉をはさんでお声がけをし、質問する練習を積み重ねておくことが重要であろうとの意見が多くのトレーニーさんから出されました。🙆🎶

「苦手なこと」、「困難なこと」を克服するためには、まず自己理解・障がい理解を深めて、「自分は何が得意で何が苦手なのか」を十分に知ることが重要です。さらに「その苦手なこと・困難なことは、障がい特性に起因しているのか、そうでないのか」を明らかにしなければいけません。そして、障がい特性上で苦手・困難であって、自己対処では限界あり、会社側の理解と協力が欠かせないもの(前記のケース①での、席の移動、耳栓・イヤホン、テレワークや、ケース③での「ゆっくり話していただきたい」、「口頭での指示が苦手なのでメモで指示していただきたい」などとお願いしたい場合など)では、予め会社側に合理的配慮として伝えておく必要があります。
さらに自己対処の範囲内で「苦手なこと」、「困難なこと」克服するための工夫を考え、普段の訓練の中で「苦手なこと」、「困難なこと」を克服するための様々なプログラム(コミュニケーション系のプログラム、部署活動、模擬就労など)に参加したり、個別訓練の方法を工夫することも重要だと思います。
人それぞれ「苦手なこと」、「困難なこと」は異なりますし、それらを克服するための方法も異なるでしょう。Cocorport北千住Officeのスタッフは、あなたの自己理解・障がい理解を深めて、「苦手なこと」、「困難なこと」を克服するための方法をあなたと一緒になって考えます。困っていることがありましたら、ぜひお気軽にお声がけください。🙇🙇🙇

 最後までお読みいただきありがとうございました。参考になれば幸いです。

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