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人と関わらない仕事13選 | うつ病の方における仕事選びの注意点も解説

うつ病の影響で、人間関係のストレスに疲れ切ってしまい「できるだけ人と関わらない仕事がしたい」と感じている方は少なくありません。人と関わる機会が少ない仕事は、心身の負担が比較的軽く、自分のペースで働きやすいでしょう。

この記事では、うつ病の方に向いている「人と関わらない仕事」13選を紹介するとともに、仕事を選ぶ際の注意点や、就職を支援する制度についても解説します。

 うつ病と仕事への影響

うつ病には精神面と身体面の症状があり、どちらも仕事に大きな支障を来すことがあります。

うつ病が仕事に及ぼす影響について、精神的な症状と身体的な症状に分けて詳しく解説します。

精神的な症状と仕事への影響

うつ病の精神的な症状は、仕事の質や対人関係に大きく影響を及ぼします。以下のような症状があります。

  • ・気分が一日中落ち込み、業務への意欲や楽しみを感じられなくなる
  • ・強い不安感や気力の低下により、仕事への集中が難しくなる
  • ・注意力や記憶力が低下し、業務効率が著しく落ちる
  • ・物事を悲観的・否定的にとらえるようになり、前向きな判断ができなくなる
  • ・小さなことにもイライラしたり、怒りっぽくなったりする
  • ・死について考えるなど、深刻な思考に陥る
  • ・他人とのコミュニケーションを避け、孤立することが増える

身体的な症状と仕事への影響

身体面にもさまざまな症状が現れ、業務遂行に影響を及ぼします。

  • ・強い倦怠感や疲れやすさから、仕事の集中力や持続力が低下する
  • ・不眠や過眠が続き、生活リズムが乱れてパフォーマンスが下がる
  • ・食欲不振や過食により、体調管理が難しくなりエネルギー不足に陥る
  • ・頭痛や肩こり、便秘や下痢などの身体不調が頻発する
  • ・朝起きられず、遅刻や当日欠勤が増える

 職場環境がうつ病を悪化させることも

職場での人間関係や過剰な業務負担、長時間労働といった環境は、うつ病の発症や悪化に大きく関わります。特に人間関係のトラブルは、日々のストレスを増幅させ、症状を長引かせる要因となることが少なくありません。

厚生労働省の調査(令和5年)によると、転職理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」と答えた人は、男性で9.1%、女性で13.0%に上りました。特に女性では最も多い理由となっており、人間関係が仕事の継続に強く影響していることが分かります。

こうした背景から、「人とあまり関わらない仕事をしたい」と考える人が増え、リモートワークやフリーランスなどの働き方が注目されています。

※出典:厚生労働省.「令和5年 雇用動向調査結果の概要」.
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/24-2/dl/kekka_gaiyo-03.pdf ,(参照2025-08-05).

「 人と関わらない仕事」13選

人と話す機会がほとんどないものから、最低限の連絡だけで済むものまで、さまざまな仕事があります。ここでは、人との関わりが少ない仕事を紹介します。

データ入力

データ入力は、指定されたデータをパソコンへ正確に入力するシンプルな作業が中心です。企業の顧客情報やアンケート結果、在庫管理データなどを扱うことが多く、こつこつと正確さを重視して進めるのが得意な人に向いています。

Webライター

Webライターは、企業のWebサイトやブログ記事、コラムなどの執筆を行う仕事です。リサーチを行いながら文章を作り上げるため、集中して一人で取り組む時間が長く、周囲に気を使わずに作業できます。

時間や場所に縛られず、柔軟な働き方ができる点も魅力です。

プログラマー

プログラマーは、システムやアプリ、Webサービスを作るためのコードを書く仕事です。パソコンと向き合う時間が多く、自分のペースで集中して作業を進められます。打ち合わせや進捗報告などで最低限のコミュニケーションは必要ですが、実際の開発業務はほとんどが個人作業です。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトやバナー、LP(ランディングページ)などのデザインを制作する仕事です。デザインの構想から制作、修正までを一人で進めることが多く、集中してクリエイティブに取り組めるのが特徴です。

フリーランスとして独立し、自宅でデザイン業務を請け負う働き方も可能です。

動画編集者

動画編集者は、撮影された映像素材を組み合わせ、テロップやBGM、エフェクトを加えて完成度の高い映像作品に仕上げる仕事です。編集作業は一人で行うことが多く、長時間パソコンに向かい、黙々と作業します。

最近ではYouTubeやSNS動画の需要が増えており、在宅ワークの案件も豊富にあります。

警備員

警備員は、施設や建物を巡回・監視することが主な業務で、一人で行動する時間が多い仕事です。特に夜間の警備やモニター監視は静かな環境で行われるため、落ち着いて働くことができます。

資格がなくても始めやすく、シフト制で働けるため、ライフスタイルに合わせた勤務が可能です。

清掃員

清掃員は、オフィスビルや商業施設、マンションなどの清掃・メンテナンスを担当する仕事です。業務は決まった手順に沿って黙々と進めることが多く、人と話す機会は最小限です。

早朝や深夜の時間帯に作業する求人も多く、人が少ない環境で集中して働けます。

工場作業員

工場作業員は、ライン作業や部品の組み立て、ピッキング作業など、コツコツと繰り返す作業が中心です。多くの工程は一人で黙々と行えるため、人と会話する機会が少なく、集中して作業を進めたい人に向いています。

ただし、工場によってはチームで作業する場合もあるため、求人内容を事前に確認しておきましょう。

トラック運転手

トラック運転手は、荷物を運ぶために長時間一人で運転する仕事です。運転中は完全に一人の空間となるため、人と話すことが苦手な人には適した職種といえます。

積み下ろしや配送先での受け渡し以外は人との接触が少なく、自由に音楽やラジオを楽しみながら働ける点も魅力です。

検針員(電気・ガスなど)

検針員は、各家庭や企業を訪問し、電気・ガス・水道の使用量を確認する仕事です。基本的に検針業務は一人で行うため、他人と会話する機会はほとんどありません。ルートが決められており、時間を効率的に使える点が特徴です。屋外での作業が多く、歩く距離もあるため体力は必要ですが、人間関係のストレスが少ない職種です。

新聞配達員

新聞配達員は、早朝や深夜に新聞をポストへ投函する仕事が中心で、配達中に人と会うことはほとんどありません。決められたルートを淡々と回るため、集中して一人で作業を進められます。アルバイトは新聞配達のみで、人と関わる機会がほぼゼロですが、正社員の場合は集金業務でお客さまと接することがあります。短時間勤務が可能なため、他の仕事と掛け持ちしやすい点もメリットです。

研究員

研究員は、企業や大学、研究機関などで新しい事実を発見したり、革新的な技術や理論を開発したりする仕事です。実験やデータ分析、文献調査など、個人で黙々と取り組む作業が多く、人と会話する機会は限られています。

研究テーマによってはチームでのディスカッションや成果発表が必要となるものの、日常業務の大半は集中して一人で進めることが可能です。

ただし、裁量が大きい分、自己管理やプレッシャーも強くなりがちです。うつ病の症状や回復段階に応じて慎重な判断が求められます。

自営業

自営業は、事業の内容や働き方を全て自分で決められる自由度の高さが特徴です。店舗経営やネットショップ、サービス業などさまざまな形態がありますが、基本的には自分のペースで仕事を進められ、職場の人間関係によるストレスがほとんどありません。

必要な対人コミュニケーションは取引先や顧客対応程度に限定できるため、人付き合いが苦手な人にも向いています。一方で、全てを自己管理する必要があるため、計画性や責任感が重要です。

ただし、自営業も、研究職と同様に裁量が大きく、自己管理やプレッシャーも強くなりがちです。うつ病の症状や回復段階に応じて慎重な判断が求められます。

 うつ病の方が仕事を選ぶ際の注意点

うつ病がありながら働く場合、体調やメンタルに配慮した仕事選びが重要です。無理に職場復帰を急ぐと、症状の悪化や再発につながることもあるため、治療と両立できる働き方を考える必要があります。

ここでは、仕事を選ぶ際に意識すべきポイントを紹介します。

治療を優先する

うつ病がある方は、治療を最優先に考えることが大切です。主治医と相談しながら、復職や転職に向けて無理のないペースを整えることが求められます。仕事を始める前に、症状の安定や再発防止策が十分に取れているかを確認することが重要です。

必要に応じて、精神科や心療内科で「休職や復職のタイミング」「勤務時間の調整」「働き方の工夫」について専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

自分に合うペース・働き方を選ぶ

自分がどのような状況でストレスを感じやすいのか、また得意・不得意な業務や望ましい職場環境を整理することで、自分に合った仕事の条件が明確になります。

例えば、人間関係のストレスが大きい場合には、人と接する機会が少なく、一人で黙々と作業できる職種が適しています。在宅勤務やフレックスタイム制度など、自分の体調に合わせて柔軟に働ける環境を選ぶこともポイントです。

 うつ病の方の就職を支援する制度例

うつ病がありながら就職や転職を目指す場合、無理なく働ける職場を見つけるためには、適切なサポートを受けることが重要です。ここでは、代表的な就職支援制度を紹介します。

ハローワーク

ハローワークには、障がいのある方のために専門の窓口が設置されており、うつ病などの方も利用できます。障がいに関する専門知識を持つ担当者が、就職相談や求人紹介、応募書類の書き方指導、面接対策など幅広いサポートを行っています。

障がい者向けの求人情報には、短時間勤務や体調に配慮した職場が多く、働きやすい環境を見つけやすいのが特徴です。また就職後も職場定着を支援してくれるため、安心して仕事を続けるための相談もできます。

就労移行支援

就労移行支援は障害者総合支援法に基づく福祉サービスであり、うつ病を含む障がいのある方が一般企業で働くことを目指す際に利用できる福祉サービスです。専門の支援員や職業指導員が在籍し、就職活動に必要な知識やスキルを学べる多様なプログラムが用意されています。

例えば、パソコンスキルやビジネスマナーの習得、職場体験のための企業実習、履歴書や職務経歴書の添削、模擬面接など、実践的なサポートを受けることが可能です。

一人で黙々と進める作業に強みを持ちたい人は、集中力や作業効率を高めるトレーニングも受けられます。利用者の特性に合わせた個別支援計画が組まれるため、無理のないペースで就職を目指せるのが魅力です。

なお、うつ病の診断があるだけで、障がい者雇用枠に自動的に該当するわけではありません。医師の診断書や自治体による障がい者手帳取得(精神障がい者保健福祉手帳)が必要です。うつ病で精神障がい者保健福祉手帳が審査される際には、日常生活への支障が長期間続いていることが重要視されます。うつ病が軽度かつ短期間の場合は、認定されない場合もあるので注意が必要です。

まとめ

うつ病がありながら働く場合、人と関わる負担を減らせる仕事や、自分のペースで進められる業務を選ぶことが方法の一つです。

また仕事選びでは治療を最優先にし、主治医や専門家と相談しながら、無理なく働ける環境を整えることが大切です。

ココルポートでは、うつ病をはじめとした精神的な不安のある方が、自分に合った働き方を見つけられるよう、就労移行支援サービスを提供しています。

パソコンスキルの習得や職場実習、面接練習、履歴書添削などを通じて、一人ひとりに合わせた就職サポートを行っています。「自分に合う仕事が分からない」「働き続けられるか不安」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

監修者プロフィール

西多 昌規(にしだ まさき)
早稲田大学スポーツ科学学術院・教授 早稲田大学睡眠研究所・所長
東京医科歯科大学医学部卒業。自治医科大学講師、ハーバード大学、スタンフォード大学の客員講師などを経て、現職。日本精神神経学会精神科専門医、日本睡眠学会総合専門医など。専門は睡眠、身体運動とメンタルヘルス。
著書に「眠っている間に人の体で何が起こっているのか」(草思社)など。

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