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仕事でうつ病になったときの働き方の工夫とは?復帰方法も解説

うつ病復帰

日本では、100人に約6人が生涯のうちにうつ病を経験するという調査結果※が報告されています。

うつ病とは意欲低下や睡眠障がい、不安感など精神的に不安定な状態が続く、精神障がいの1つです。就労中に発症してしまうと、休職をためらったり、復帰を焦ってしまって逆に出勤が困難になるケースが多いです。

しかし、うつ病と上手に付き合うことができれば、仕事を続けることができます。そのためには、まずうつ病に対する理解を深めることが大切です。

今回は、うつ病の症状や、うつ病と上手に付き合うためにできる働き方の工夫、職場への復帰方法を解説します。

※参考:厚生労働省「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」

仕事でうつ病になる原因とは

うつ病を発症する原因は、正確にはよく分かっていません。ただ、発症の背景に精神的ストレスや身体的ストレスが関係していると考えられています。

過労や人間関係、環境の変化などストレスの原因はさまざまです。一般的には、下記の性格傾向をもつ人がうつ病を発症しやすい傾向があります。

  • ・几帳面
  • ・責任感が強い
  • ・真面目な性格
  • ・完璧主義
  • ・他人への気配りができる

仕事に対して責任感の強い人が多く当てはまり、高い発症リスクをもっています。

また、仕事の失敗やキャパオーバーといったネガティブな出来事だけではなく、昇進や結婚といった周りから見るとポジティブな出来事も、人によってはうつ病の原因になることがあります。本人には気づきにくい原因のひとつです。

仕事でうつ病になったときに見られる症状

仕事が原因でうつ病を発症した人に現れやすい症状を「身体的」「精神的」項目に分けて紹介します。

身体的な症状

身体面に現れやすい症状は主に3つが挙げられます。

  • ・慢性疲労
  • ・睡眠障がい
  • ・体の痛み

慢性疲労は、体がだるくて疲れやすく、休んでも疲れが取れず常に疲れている状態です。睡眠障がいは、以下のようなものがあります。

  • ・寝つきが極端に悪くなる入眠困難
  • ・眠りについても途中で目が覚めてしまう中途覚醒
  • ・眠りが浅い熟眠障がい
  • ・早朝に目覚めてしまいその後眠れなくなる早朝覚醒

近年、入眠困難に加えて早朝覚醒がうつ病と強く結びついていることがわかってきました。病院で診察を受けても原因が分からない頭痛や腹痛も、うつ病にみられる症状のひとつです。

「慢性疲労」「睡眠障がい」「体の痛み」3つの症状が慢性的に続いた場合、うつ病の初期症状を疑ってみましょう。

精神的な症状

精神面に現れやすい症状は主に2つが挙げられます。

  • ・意欲の低下
  • ・気持ちが沈む

意欲の低下は、今まで楽しんでいた趣味を楽しめない状態や、何に対してもやる気がなくなる状態、何もしたくなくなる状態になることです。興味・喜びの喪失と言われる、うつ病でもっとも注意したい症状のひとつです。

表情から笑顔が消え、何をしても気持ちが沈んだままという状態もうつ病に現れやすいサインです。しかし、元々内向的な性格の場合、このサインに自分や他人が気づくことが困難です。

もうひとつ現れやすいサインとしては、食欲などの欲の低下があります。以前と比べていろいろな意欲が低下していないか、客観的に自分を観察しましょう。

少しでも「おかしいな?」と感じたら、家族や親しい友人に自分が最近どういった状態に見えるかを聞いてみるのもいいでしょう。周囲に相談することは、症状の悪化を防ぐことにもつながります。

仕事上での症状

うつ病の症状は仕事においても現れます。

  • ・細かいミスが続く
  • ・集中力や思考力、判断力の低下
  • ・仕事に行けなくなる

最初に現れるのは、計算ミスや文字の打ち間違いなど細かいミスです。徐々に作業スピードが落ち、仕事の判断や集中ができなくなります。

さらに「仕事に行かなければ」という気持ちはあるのに、起き上がれなくなることや、準備をして玄関まで行ってもそこで動けなくなってしまったり、様々な理由で、仕事に行けなくなってしまいます。

うつ病でも仕事を続けるための働き方の工夫

うつ病を患っていても、仕事と両立させている人もいます。ただ、両立には工夫が必要です。

どういったことに気をつけながら両立させればいいのか、項目ごとに紹介します。

①周囲に相談しながら働く

うつ病の治療と仕事を両立させるためには、周囲の理解を得ることが大切です。

まずは信頼できる上司や同僚へうつ病であることを打ち明け、フォローをお願いすることから始めましょう。ひとりで不安や悩みを抱え込むことでストレスが増大してしまいます。

つぎに産業医へ相談してください。産業医がいない場合は、外部のメンタルヘルスの専門病院に通い、薬物療法や精神療法など適切な対処をしてもらいましょう。

②辛いときは休む

うつ病を発症しやすい人には「真面目」「責任感が強い」という特徴があります。これらの特徴をあわせもつと、周囲に迷惑をかけないように極限まで我慢をしがちです。

しかし、我慢を重ねてうつ病が悪化すると治療が長期化したり、復帰と休職の繰り返しになってしまったりして、かえって周囲に負担をかけてしまうことになります。事前に上司と話し合って「どういった症状が出たら休む」「週に○時間働いたら休む」など、意識的に休む体制を作っておきましょう。

③健康的な生活習慣を心掛ける

休むことに罪悪感を覚えたり、うつによる睡眠障がいを併発してしまったりすると昼夜逆転してしまうなど生活習慣が乱れがちです。

しかし、健康な生活スタイルはストレス緩和のために大切な習慣です。夜に眠れないからと起きる時間を遅くしてしまうと、どんどん生活スタイルが乱れてしまいます。夜眠れなくても朝は毎日同じ時間に起きるようにして、朝日を浴びることを心がけることで生活リズムを崩さないようにしましょう。

④焦って治そうとしない

「職場で迷惑をかけたくない」と早く治そうと焦るのは禁物です。

1回のうつ病エピソード(※)を示した人が再発する可能性は50%ですが、2回目のうつ病エピソードを示した人が再発する可能性は70%にあがります。

※抑うつ気分や興味と喜びの喪失、活動性の減退、それによる疲れやすさの増大といった症状のこと

そのため、いかに再発を防ぐような生活をするかがポイントです。自己判断でよくなったからと、服薬や通院をやめることがないようにしましょう。完全に症状がなくなってから1年は薬を続けることがいいと言われています。

「じっくり治そう」「うつ病と上手に付き合っていこう」ということを念頭におきながら働くことが、両立するために大切な心構えです。

⑤転職や部署異動も検討する

うつ病のきっかけが職場の人間関係や仕事内容にある場合、職場を変えれば症状が改善するケースもあります。社内で部署異動ができないか、上司に相談することも検討しましょう。

会社の規模が小さく、どの部署にいてもストレスが緩和されそうもないような場合には、転職を検討するのも一つになります。しかし、いきなり退職してしまうと、今度は金銭的な不安から症状が悪化してしまう可能性もあるため、計画的な転職活動が必要です。

職場が変わるとしてもすぐに仕事復帰することによる心の負担が大きいと感じる場合は就労移行支援サービスを利用してみましょう。就労移行支援サービスは、病気を理解してくれるスタッフたちにサポートしてもらいながら新しいスキルを身につけることができます。そのため、今までと違った職種への転職活動にもチャレンジできる可能性もあります。

仕事への復帰方法

うつ病の症状が悪化し、仕事を休職・退職することは決して悪いことではありません。心身ともに休養がしっかり取れる環境を整えて、少しずつ改善を目指しましょう。

まずは、自分に合わなかった業務内容や職場の雰囲気などを分析しましょう。転職の際に同じような業務内容や職場環境を避けるといった対策ができるようになります。

つぎに、仕事への復帰意欲が出てきたら、就労移行支援事業所など障がいのある方の就労をサポートしてくれる専門機関を頼ることがおすすめです。仕事をする上での自分の強み・弱みをしっかりと分析し、自分に向いている業務を探す手伝いをしてくれます。自分の担当になってくれたケースワーカーさんとしっかり話し合いましょう。

また「うつ病のある方の仕事選び」についてもこの機会にぜひご確認ください。
※上記のリンク先は、岡田医師の監修した記事ではありません。

うつ病と付き合いながら仕事と両立しましょう

うつ病は一人で苦しまずに悩みを打ち明けることで解決の糸口がみつかります。就労移行支援事業所は、企業と利用者様の間に入りお互いの改善希望を伝え調整する役割も担っています。

今までに会社に伝えづらかったという人も、これからは一人で苦しまずにご自身の担当者にご相談ください。支援員が企業側と配慮の調整など仲介を行います。一緒に仕事との両立方法を探しましょう。

精神保健指定医/日本精神神経学会専門医・指導医

岡田 夕子(おかだ ゆうこ)
精神保健指定医/日本精神神経学会専門医・指導医2005年滋賀医科大学卒業後、小児科や産業医として勤務した後に精神科へと転身。身体的、精神的症状を訴える患者を受け持つ。思春期特有の心の病気に取り組む「思春期外来」も担当しているほか、精神科系の記事執筆や監修なども行っている。

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