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ADHDの方に向いている仕事とは|アンケートや事例をもとにポイントをご紹介

「どのような職場を選べばいいの?」「どんな職種なら長く続けられるのだろう?」

ADHDの特性のある方が仕事を探す際に、このような悩みを抱える人は少なくないでしょう。

1つの仕事を長く続けるためには、自身の強みと弱みを理解し、その特性を活かせる職場を選ぶことが大切です。

本記事では、ADHDの方が自分に合った職場で活躍するためのポイントを、実体験や具体的なアンケート結果をもとに詳しく紹介します。ぜひ、仕事を探すときの参考にしてください。

ADHDには強みと弱みがあることを理解しよう

ADHDの方には、仕事においてよく見られる強みと弱みがあります。

ADHDの方の強みは、興味や関心のある分野において、他者が考えつかないような創造的なアイデアをひらめいたり、土壇場で際立った集中力を発揮したりできる点です。

この特性をうまく活かせば、クリエイティブな仕事や新規アイデアを求められる職種で、優れた成果を上げることができます。

さらに、思いついたことを迅速に行動に移す能力や、素早い判断力を持っている傾向があります。こうした強みは、営業や販売のような職種で大いに役立つ可能性が高い上、それを活かして起業・経営する方も多くいます。

一方で、ADHDの方の弱みには、ケアレスミスの多さやマルチタスクの苦手さがあります。注意力を持続させることが難しいため、複数の作業を同時に進めると混乱しやすく、作業が滞ってしまうケースが多いです。

また、細かい数値データの取り扱いや時間厳守など正確性が求められる職種も、ADHDの方にとっての苦手分野となります。しかし、弱みを極力求められずに強みを活かせる職業に就けば、ADHDの特性があっても十分に活躍できます。

仕事選びの際は自身の弱みを理解し、強みを活かせる職種を選ぶことが重要です。ADHDの方は、仕事で困難に直面することが多いものの、職業によっては特性が大きな武器になるでしょう。

ADHDの特性があり、仕事をしている方の声

ADHDの特性がある方を対象にアンケート調査を行い、以下の質問に答えていただきました。ぜひ参考にしてください。

  • ・仕事をするにあたって困ったこと
  • ・仕事上で工夫していること
  • ・仕事を探す際に気をつけたこと
  • ・ADHDの特性があり、仕事を探している方へのアドバイス

【アンケート概要】
調査時期:2024年3月27日~3月31日
回答数:100件
調査手法:インターネット調査
調査対象:ADHDの特性があり仕事をされている方
調査実施:インターネットリサーチ会社

仕事をするにあたって困ったこと

ADHDの方が仕事をするにあたって、実際に経験した困りごとの中で多かった声は、以下の通りです。

  • ・忘れ物が多く、時々遅刻してしまう
  • ・タスクが多くなると優先順位が分からなくなる
  • ・重要な業務を忘れがちで、スケジュール通りに進まない
  • ・集中が必要な仕事は短時間で疲れてしまう
  • ・片付けが苦手で、作業スペースが乱雑になりがち
  • ・仕事中に話しかけられると手が止まり、作業効率が落ちる
  • ・新しい仕事を覚えるのが遅く、時間がかかってしまう
  • ・説明を聞いていても頭に入ってこない

物事を忘れやすい傾向や同時タスクが苦手なことなどが、困り事として自覚されているようです。

仕事上で工夫していること

ADHDの方が実際に仕事上で行っている工夫は、以下の通りです。

  • ・翌日消化すべきことを前日にリマインダーに登録している
  • ・余裕を持ってスケジュールを組み、他の人にサポートを頼んで管理してもらう
  • ・必要な業務をメモ帳にまとめ、1つずつこなす
  • ・指示されたことはすぐにメモに残す
  • ・イレギュラーが起こるたびに内容を記録し、自分用のマニュアルを作成している
  • ・机の周りに気が散るものを置かない
  • ・集中できるように、なるべく一人になれる環境で仕事をしている

困ったこととして回答にあった「忘れやすい」「同時タスクが難しい」といった苦手とする部分をカバーする工夫が見られます。

仕事を探す際に気をつけたこと

ADHDの方が仕事を探す際に気をつけたこととして多かった声は、以下の通りです。

  • ・面接時にADHDであることを説明し、理解のある職場を選ぶようにした
  • ・お客様と直接対応する必要のない業務に回してもらった
  • ・作業がマニュアル化されている仕事を探した
  • ・ライフワークバランスに配慮してくれる職場を優先した
  • ・自分のペースで仕事ができる業務内容や職場環境か
  • ・変化が少なく単調な仕事を選んだ
  • ・重大なミスにつながりにくい職種を選んだ

突発的な出来事を受け入れるのが難しい特性がある方もいるため、マニュアルがある職場やマイペースに仕事ができる職場を探している方が多い傾向があるようです。

仕事を探しているADHDの方へのアドバイス

以下は、ADHDの特性がありつつも実際に仕事をしている先輩方からのアドバイスです。

  • ・締め切りが頻繁に発生する仕事は避けたほうがよいです
  • ・自分のペースでできる仕事が働きやすいと思います
  • ・心身に負担の少ない、ミスが命取りにならない職種を選ぶべきです
  • ・自分の得意不得意を理解し、強みを活かせる職種を選ぶことが大切です
  • ・自分の特性について周囲に伝え、理解してもらうことが働きやすさにつながります
  • ・うっかりミスが多い場合、人命に関わる職種は避けたほうがよいです
  • ・自分を信じて、やりたい仕事に挑戦してみてください

就職を検討中の方や仕事を探している方は、ぜひアドバイスを参考にしてください。

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ADHDの方に向いている可能性がある仕事・職業

仕事を選ぶ際は、自分の強みを活かせる職場か見極めることが大切です。ここでは、ADHDの方の強みを活かしやすい仕事をご紹介します。

興味のある分野を扱うことができる職業

興味のある分野を扱うことができる職業には以下が挙げられます。

  • ・研究職
  • ・営業職
  • ・その他専門的な分野

ADHDの方は、興味の高まった状況では高いパフォーマンスを発揮することができます。
上記の職業では、ある程度自分で分野を選ぶことができるため、関心のあることを仕事にしやすいでしょう。

また仕事の幅が限定されているため、マルチタスクを避けやすいというメリットもあります。

ただし、営業職では、顧客との約束など時間厳守が求められることがあり、これはADHDの特性のある方だと苦手な場合も多いです。時間厳守の場面がどれくらいあるか、上司のサポートがどのくらいあるかなどは、気をつけておきたいポイントです。

クリエイティブな仕事

クリエイティブな仕事の例としては、以下が挙げられます。

  • ・デザイナー
  • ・イラストレーター
  • ・アート関係の仕事(音楽、美術)

ADHDの方には、創造力を活かせる仕事も向いています。また、創作自体に興味がある場合には、没頭して取り組める点もメリットです。

さらに、納期を加味した上で、ある程度自分のペースで働くことも可能なため、時間を厳密に管理されるストレスも少なく済みます。

エンジニア、プログラマー

エンジニアやプログラマーもADHDの方に向いている職業の1つです。プログラミングを仕事にするには、専門的な知識や技術を要します。

ADHDの方にとっては、興味関心に当てはまる場合は、このように専門性の高い職業は成果につながりやすいといえます。

また、近年IT人材は企業からの求人ニーズも高く、多くのチャンスがあります。

ADHDの方に不向きな可能性がある仕事・職業

一方で、ADHDの方が避けるべき職種も存在します。苦手なことを強いられる職場では、ストレスが溜まりやすく、症状が悪化する恐れもあるため注意が必要です。

マルチタスクが必要な仕事

マルチタスクが必要な仕事には、以下が挙げられます。

  • ・接客業
  • ・教育関連
  • ・介護、看護師
  • ・運転手

上記の職種では、タスクが定型的なものばかりではなく、コミュニケーションの中で臨機応変に対応しなければならないため、強いストレスを感じるADHDの方もいらっしゃることでしょう。一方で不特定多数とのコミュニケーションが求められるため、人見知りせず、他の人が気づかないところにまで気が回るタイプのADHDの方には適任なこともあります。

また、看護師のように他人の命を預かるような仕事は精神的なプレッシャーが重荷になりやすいです。運転手も常に広い視野で警戒することが求められるため、他のことに気を取られて注意が散漫になりやすい方は避けたほうがいいかもしれません。

同じことを繰り返す仕事

同じことを繰り返す仕事には、以下が挙げられます。

  • ・工場のライン作業
  • ・検品、仕分け
  • ・データ入力、ファイリング
  • ・配送、配達業務

ADHDの方は、興味を向けづらい仕事に対しては集中が続かない場合も多いです。集中力が維持できないと、簡単な仕事でも同じミスを繰り返してしまうため、このような仕事は避けるべきでしょう。

ただし、同じことを繰り返す仕事でも興味がある分野ではこの限りではありません。自分が没頭して取り組めると感じた場合には、検討する価値はあるでしょう。

ADHDの方が仕事を探す際のポイント

ADHDの方が仕事を選ぶ際には、自身の特性に合った職業を見つけることが大切です。ここでは、仕事のストレスを最小限にし、自身の強みを活かせる仕事探しのポイントを紹介します。

  • 1.自由度の高い労働環境であること
  • 2.正確性が比較的求められない仕事であること

それぞれポイントをみていきましょう。

1.自由度の高い労働環境であること

ADHDの方は、自由度の高い労働環境を選ぶことが重要です。フレックスタイム制を導入している会社では、始業および終業時間を自ら設定できるため、自身の集中力が高まる時間帯を選んで仕事をすることができます。

また、ADHDの方はフリーランスとしての働き方もおすすめです。フリーランスでは、自分で仕事の量やスケジュールを管理しながら調整できるため、自身のペースで働きやすい環境をつくることができます。

2.正確性が比較的求められない仕事であること

ADHDで不注意傾向が強い方は、「ミスがない」といった正確性よりも、「どれくらいオリジナリティがあるか」といった独創性やインパクトなど成果を重視される仕事が向いています。

例えば、イラストレーターやWebデザイナー、インテリアデザイナーのようなクリエイティブな職種がおすすめです。

独創性や柔軟性が求められる職種では、ADHDの特性とされる豊かな想像力や、状況に応じて柔軟に対応できる能力を持つ方には大きな強みになります。自身の特性を活かし、なるべくストレスを感じずに働ける職場を選ぶことが大切です。

ADHDの方が仕事を選ぶ際には自分の強みと職種を対応させよう

今回はADHDの方の強みや、それを活かせる職種について解説しました。

ADHDは一見すると周囲からは気づかれにくく、自分の中で働きづらさを感じて仕事がつらくなってしまうケースがあります。ADHDのある方がストレスなく働き続けるためには、自分の特性を理解した上で、自分に適した職種や働き方を選ぶことが大切です。就職、転職を検討する場合は、今回紹介した内容を参考にしてみてください。

ADHDの方の就職、転職には、就労移行支援サービスの利用がおすすめです。就労移行支援事業所の「ココルポート」では、個々に適した職場で働くためのサポートを行っており、無料での見学・相談も随時受付中です。

一人で不安を抱えず、まずは就職や転職に向けて「ココルポート」で一緒に準備を整えませんか。「ココルポートの見学・相談」から気軽にお問い合わせください。

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西原 浩司(にしはら こうじ)

医学博士(慶応義塾大学)、精神科専門医・指導医、認定産業医長崎大学病院精神科神経科助教、日本学術振興会特別研究員、慶応義塾大学医学部助教(生物学教室)を経て、現在は沖縄県の天久台病院を中心に精神科診療に従事。
その傍ら、慶応義塾大学医学部訪問研究員としてiPS細胞をもちいた精神疾患の基礎研究を行っている。また複数大手企業の産業医として漢方や鍼灸、栄養学的な情報「心とカラダの予防医学」を目指して活動中。

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チャレンジすることに不安があるかもしれませんが、Cocorportは「失敗できる場」なので、ぜひいろいろなことにチャレンジしていただければと思います。

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