不安症(不安障がい)の方に向いている仕事と継続して働くためのポイントを解説 | 障がい者就労移行支援のCocorport
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不安症(不安障がい)の方に向いている仕事と継続して働くためのポイントを解説

不安症 仕事

不安症の方の中には、本当に働けるのだろうか、仕事中に不安に襲われたらどうしよう、といった不安があるかもしれません。

けれど、不安症の特性を理解し上手に付き合うことができれば仕事を続けていくことも可能です。大事なことは一人で不安や恐怖を抱え込まないことです。

本記事では、不安症の方が仕事をするための具体的な方法や頼れる社会資源について解説していきます。

(※近年の世界保健機関(WHO)などの診断基準の改訂により、「不安障がい」は「不安症」という名称へ移行しつつあります。ここでは、「不安症」に統一してお話を進めます。)

不安症(不安障がい)の種類

不安症は、いくつかの種類と症状があり、アメリカ精神医学会の「DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル:第5版)」では、以下の9種類に分類しています。

  • ・分離不安症/分離不安障がい:愛着のある人や場所などから離れることに対して強い不安や恐怖が生じる状態
  • ・選択性緘黙(せんたくせいかんもく):話す能力はあるものの、特定の場面や人に対して一言も話せない状態
  • ・限局性恐怖症:動物や自然環境、血液や注射、閉所など特定のものや状況に対して、極度の不安と恐怖を感じる状態
  • ・社交不安症/社交不安障がい:人前で話すなどの他者から注目を浴びるような場面で、強い不安や恐怖、緊張を感じる状態
  • ・パニック症/パニック障がい:理由もなく突然、動悸や呼吸困難、めまいなどの予期しないパニック症状があり、それらが繰り返し起きることに対して過剰な不安が生じる状態
  • ・広場恐怖症:公共交通機関の利用や広い場所に身を置いた際に、「何か恐ろしいことが起こるかもしれない」という思いに襲われ強い不安や恐怖を感じる状態
  • ・全般不安症/全般性不安障がい:毎日の生活の中で漠然とした不安や心配を慢性的に持ち続ける状態
  • ・物質・医薬品誘発性不安症:アルコール、カフェイン、違法薬物など特定の物質や医薬品の直接的作用によってパニック発作や不安症状が引き起こされる状態
  • ・他の医学的疾患による不安症:呼吸器疾患や心血管系疾患、内分泌疾患、神経疾患など身体の病気に起因して不安が生じる状態

上記のなかでも、急激な不安を引き起こす代表的なものが「パニック症」や「広場恐怖症」です。通勤中の電車やバスの中で急な不安や過呼吸に襲われる場合が多くあります。

不安症(不安障がい)の方の仕事上での困りごと

不安症の方の困りごとの中で共通しているのが、不安や恐怖に伴う突然の発作が日常生活の中で起こることが挙げられます。ここでは代表的な5つについてご紹介します。

  • ・人前で話すことが怖い
  • ・電話対応が怖い
  • ・人が多く集まる場所に行けなくなる
  • ・電車やバスに乗りにくくなる
  • ・不安から仕事に行けなくなる

それぞれ詳しく解説します。

人前で話すことが怖い

会議での発言やプレゼンテーションなど人前で話す時に強い不安や緊張に襲われたり、人によっては過呼吸や動悸といった身体症状が現れたりすることもあります。

また、上記の経験を繰り返すことで、人前で話すことに対し恐怖を感じるようになる人もいます。

電話対応が怖い

職場の人の前で電話対応することに対し過度に緊張し、声が震えたりうまく話せなくなったりすることがあり「電話恐怖」とも言われます。

また、電話相手に「変な人」と思われないか心配するあまり、過度に緊張してしまうこともあります。

人が多く集まる場所に行けなくなる

人前に出たり話したりすることに不安や緊張があることから、人が集まる場所自体に恐怖を感じることがあります。

また、人前で発言したが緊張してうまくできなかった経験があると、「またそうなってしまうのではないか」という予期不安を抱くことがあります。すると、会議に出られないなど人が多く集まる場所自体を避けようとします。

電車やバスに乗りにくくなる

パニック症や広場恐怖症がある場合、もし急に発作や体調不良に襲われた際に逃げることができない・助けを得にくいことから、不安や恐怖が強くなり電車やバスに乗ることが難しくなります。

不安から仕事に行けなくなる

不安症の症状のために職場でうまくできなかった経験があると、「次もまた同じ症状がでたらどうしよう」と予期不安が生まれることがあります。すると、その予期不安が生じる可能性がある場所や機会を避けようとすることがあります。

そのため、結果的に電車やバスに乗れない、仕事に行けなくなる、という状況になります。

また、このような状態が続くと苦手な状況を克服する「成功体験」を持つ機会も失われてしまいます。さらに、苦手な状況に対する不安から抜け出せない悪循環に陥ってしまう可能性もあります。

不安症(不安障がい)の方が仕事を継続するための5つのポイント

不安症の方が仕事を継続するためには、生活リズムを整える、不安が生じた時の対策を考えておくなどがあります。具体的に解説していきます。

食生活・生活習慣を整える

食事や睡眠などの生活リズムが乱れると、心身のバランスを崩しやすくなります。栄養バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠などを心掛けることは不安や恐怖へのこころの抵抗力をつけることにも繋がります。カフェイン(コーヒー、紅茶、お茶など)やアルコールも不安を強めることがあるため、とりすぎには注意しましょう。

服薬を継続する

調子が良い状態が続いたり忙しくなったりすると、つい服用することを忘れがちになります。しかし、医師から指示がある際は継続することが望ましく、もし疑問があるときや薬をやめたいと考えるときは、医師に相談することが大切です。

不安が強くなった時の対処方法を決めておく

自分がどういうときに不安や恐怖を感じやすいのかを理解し、それにあわせた対処方法や工夫を考え実践することが大切です。

あらかじめ対応策を考えておくことで、不安や恐怖を感じても適切に対応できることで成功体験に繋がり、過度に活動を抑制することなく日常生活を過ごせることにも繋がります。

周囲の人の理解を得る

不安症の方が継続して働くためには、自分の努力だけでなく周囲の理解や困ったときにサポートを受けられるような環境を作っておくことが大切です。

不安症の特性や自身の傾向を伝えておくことで、仕事内容の配慮や支援をしてもらえる可能性もあります。

休む勇気をもつ

心身ともに調子がすぐれない時は、我慢をせずに休むことも考えてみましょう。
休むことに勇気がいるかもしれませんが、状態が悪化するほど回復にも時間がかかってしまいます。

長く安定して仕事を続けるためにも、調子が悪いときは休むという選択がとれることも大切です。

不安症(不安障がい)の方が続けやすい仕事

不安症の方が続けやすい仕事の特徴を3つ解説していきます。

  • ・対人関係が少ない仕事
  • ・業務にむらがない定型的な仕事
  • ・在宅勤務が可能な仕事

それぞれ詳しく解説します。

対人関係が少ない仕事

常に人と接する仕事は、緊張感から不安を抱きやすくなりストレスとなります。共同作業ができるだけ少ない方が、対人ストレスの機会を減らすことができ仕事の続けやすさに繋がるかもしれません。

業務にむらがない定型的な仕事

業務量や内容が変化しやすい仕事は、その都度臨機応変な対応が求められ不安も強くなりやすいです。可能であれば、業務量や内容が大きく変わらない仕事をすることで不安を軽減させることに繋げられるかもしれません。

在宅勤務が可能な仕事

電車やバスに乗ることが難しかったり、人が多くいる環境にいるだけで不安や緊張が強くなったりする場合は、在宅でできる仕事を選ぶことで不安を軽減させることができるかもしれません。

不安症(不安障がい)の方が仕事をする上で活用できる社会資源

経済的支援や仕事を探し継続していくためのそれぞれの段階に応じて活用できる社会資源を解説していきます。

経済的支援を受けられる社会資源

ここでは経済的支援を受けられる4つの資源を解説します。

自立支援医療制度(精神通院医療制度)

精神科の治療のために継続的に通院している方の医療費の自己負担額の一部を補助してもらえる制度です。疾患や所得に応じて1か月の自己負担額が設定されています。医療費のおおよそ1割程度の自己負担になる場合が多いです。

精神障がい者保健福祉手帳

不安症の方の中には精神障がい者保健福祉手帳を取得できる場合があるので、一度主治医に相談してみましょう。手帳の取得には、初めての受診日(初診日)から6ヶ月以上経過していることが条件の一つです。

精神障がい者保健福祉手帳を取得すると、疾患や程度に応じて様々な福祉サービスや公共施設利用料の割引などを受けることができます。

また「障がい者雇用」という枠で、障がいに対する理解や支援を得られやすい職場で働く選択肢もとることができます。

障がい年金

病気やけがによって生活や仕事に支障が出たときに受け取ることができる年金です。働いている場合でも、症状により仕事が制限されていると判断された場合は、生活の一部を支援する金額が支給されます。

傷病手当金

病気やけがのために働くことができず長期間休職したときに、生活を保証する目的で支給される手当金になります。

仕事探しをする前の準備として活用できる社会資源

自分に合った仕事を探すための準備として活用できる2つの資源を解説します。

就労移行支援事務所

障害者総合支援法に基づいて障がいのある方の社会参加をサポートするための福祉サービスです。
障がいのある方が一般企業への就労を目指すために「職業訓練の提供」と「就職活動の支援」によってサポートをしています。

障がい者就業・生活支援センター

障がいのある方の暮らしや仕事についての総合的な支援を行っており、就職に関することや職場では話しづらい仕事上の悩み、健康問題などについて相談することができます。

仕事を探すときに活用できる社会資源

実際に仕事を探し始めるときに活用できる2つの資源を解説します。

ハローワーク

就職や転職を目指す人々に対し職業紹介や求職相談、雇用保険の手続きといった支援を行っている機関になります。

また障がいのある方の就労を支援する窓口「専門援助部門」があり、就職に関する相談やカウンセリングの実施のほか、障がいや疾患のある人を対象にした求人の紹介などをおこなっています。

就労移行支援事務所

障がいのある方が一般企業への就労を目指すために「職業訓練の提供」と「就職活動の支援」によってサポートをしており、面接や履歴書の書き方なども支援してくれます。

また不安症の特性や本人が抱える悩みをよく理解したうえで働きやすい職場を探すお手伝いをしてくれます。

不安症(不安障がい)の方の仕事に関する悩みはココルポートへ

不安症は治療や生活習慣の工夫により改善が期待でき、症状が和らげば仕事で活躍していくことも可能です。不安症の症状による負担や不安軽減のために適切に社会資源を利用していきましょう。

就労支援のココルポートは、不安症の方が就職や自立に向けて様々なスキルを身に着けながら自分と向き合うことをサポート致します。

ココルポートの特徴は、「個別支援」に力を入れており体調・悩み・希望を支援員と相談できる体制です。また、就労へ向けたスキルはもちろんセルフケアを身につけるサポートなど、様々な側面から就労の準備を一緒に整えていきます。

まずは「ココルポートの見学・相談」から気軽にお問い合わせください。

※ココルポートの実績
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西原 浩司(にしはら こうじ)

医学博士(慶応義塾大学)、精神科専門医・指導医、認定産業医

長崎大学病院精神科神経科助教、日本学術振興会特別研究員、慶応義塾大学医学部助教(生物学教室)を経て、現在は沖縄県の天久台病院を中心に精神科診療に従事。
その傍ら、慶応義塾大学医学部訪問研究員としてiPS細胞をもちいた精神疾患の基礎研究を行っている。また複数大手企業の産業医として漢方や鍼灸、栄養学的な情報「心とカラダの予防医学」を目指して活動中。

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