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大人のASD(自閉スペクトラム症)の特性や診断基準、向いている仕事とは

大人のASD 「職場で同じミスを繰り返してしまう」
「空気を読むことが難しい」
「臨機応変に対応できない」

このような悩みはありませんか?

近年、大人になってからASD(自閉スペクトラム症)などの発達障がいと診断される方が増えています。こどもの頃から症状はあっても本人や家族に困り感が少なく見過ごされ、大人になって自立したり働き始めたりしてから困り感がでてくることが理由と考えられます。また、発達障がいの認知度が高まり病院を受診する方が増えたことも、診断される方が増えた一因でしょう。

ここでは、大人のASDの特性やASDによる困りごとへの対策、向いている職業についてお伝えします。

ASDとは

ASDは「自閉スペクトラム症」と呼ばれる発達障がいのひとつです。スペクトラムという言葉には「症状などがあいまいな境界をもって連続している」という意味があり、ASDは古い診断名である自閉症・アスペルガー症候群・高機能自閉症を含んだものです。

ASDの代表的な3つの特性

ASDの代表的な3つの特性は、下記の通りです。

  • ・コミュニケーション(対人関係)が苦手
  • ・こだわりが強い
  • ・変化に弱い

ASDの方は相手の立場や気持ちを上手に想像することが苦手なため、不適切な発言をしてしまう、人との距離感が分からないなど、対人関係が苦手な傾向があります。また、興味のあることには行き過ぎた集中をしてしまう、こだわりが強く臨機応変な対応が難しいといった特性もあります。

同じ発達障がいのひとつに「不注意・多動性・衝動性」が特性であるADHD(注意欠如・多動症)がありますが、ASDとADHDを併発する方は多くいるといわれています。

ASDの二次障がい

ASDの方は、その特性から「空気が読めない」「気を配れない」「自己中心的」と周囲に受け止められてしまい、対人関係が希薄になってしまう(孤立する)場合があります。

その結果、下記のような精神障がいが二次障がいとして現れることがあります。また、二次障がいの治療をきっかけに発達障がいが見つかる場合も少なくありません。

  • ・うつ病
  • ・社交不安障がい
  • ・パニック障がい など

発達障がいに加えて二次障がいが現れると、生活上の困り感に加えてストレスが増加して悪循環に陥るリスクがあります。二次障がいの予防と重症化の回避はとても重要といえます。

ASDの方が職場で抱えやすい困りごととその対策

ASDの特性上、職場で困りごとを抱えてしまう方も多いと思います。ここでは、職場で抱えやすい困りごととその対策を具体的にお伝えします。自分で対策をとることも大切ですが、周囲にも協力してもらうとより有効的です。

仕事の段取りが苦手

ASDの方の中には、先を見通して計画を立てることが苦手なため、仕事の段取りをうまく立てられない方もいます。

仕事の段取りを立てる際は、スケジュールややるべきことを「可視化する」ことが有効です。紙やふせんに書き出し、終わった仕事から順番に消していくとよいでしょう。2つのことを同時にすることは苦手なため、やめておきましょう。仕事の優先順位がわからない場合は、上司や周囲に助言を求めましょう。

片付けが苦手(ものをなくす)

「こだわりの強さからものを捨てられず、持ちものが多い」「興味のないこと・ものは覚えられない」などの理由から、ASDの方の中には片付けが苦手な方もいます。

ものの住所を決めて使用後はきちんと戻す習慣をつける・必要以上にものを増やさないようにするといった対策が有効です。一日のなかで整理整頓の時間を設けたり、書類は写真をとってデータで保存したりと工夫してみましょう。

報告・連絡・相談が苦手

「報連相のタイミングがわからない」「なぜ報連相が必要なのかわからない」などの理由から、適切な報連相が難しいと感じる方もいます。

その対策として、上司や周囲と相談して、あらかじめ報連相の方法を具体的に決めておくことが有効です。報連相のタイミングや内容、手段(メールや電話など)を事前に決めておくとよいでしょう。

説明を理解するのが苦手

ASDの方は、耳で聞く情報よりも目で見る情報のほうが理解しやすい方、逆に目で見るよりも耳で聞いた方が情報を理解しやすい方、どちらもいますが、どちらかが得意でどちらかが苦手なことが多いです。

目で見る方が得意な方は説明を受けるときは図や文字など「視覚的な情報」を用意してもらう、電話ではなくメールも活用してもらえるよう、事前にお願いしておくなどの対策が有効です。耳で聞く方が得意な方は、説明を録音させてもらって何度も聞くなどの対策が有効です。

大人のASDの仕事選び

ASDの特性をふまえて、向いている可能性がある仕事・向いていない可能性がある仕事をご紹介します。
※ASDの特性の程度や内容は人によってさまざまであるため、参考程度にとどめてください。

ASDの方に向いている可能性がある仕事

ASDの特性による強みは、興味が強い(こだわりがある)分野には強い集中力を発揮することです。ひとりでマイペースに作業できる職種が向いている可能性があります。

  • ・プログラマー
  • ・事務全般
  • ・作家 など

ASDの方に向いていない可能性がある仕事

ASDの特性による弱みは、コミュニケーション(対人関係)が苦手なことです。空気を読むことや相手の気持ちを上手に想像すること、臨機応変な対応も苦手な傾向があります。そのため、人とのコミュニケーションが業務の中心で、その場の状況に合わせた対応が求められる仕事は向いていない可能性があります。

  • ・営業職
  • ・窓口業務
  • ・接客業 など

大人のASDで就職・転職に困ったときに利用できる専門機関

「ASDなどの発達障がいがあり、就職活動がうまくいっていない」
「ASDの特性が原因で、いまの職場・仕事で困り感がある」

そのような方は以下の専門機関を頼ることを検討してみましょう。

  • ・ハローワーク
  • ・地域障がい者職業センター
  • ・障がい者就業・生活支援センター
  • ・就労支援事業所 など

それぞれ解説します。

ハローワーク

障がいのある方の職業相談等を専門とする職員が配置されており、職業相談や職業紹介、指導をおこなっています。

地域障がい者職業センター

障がい者職業カウンセラーが配置されており、職業相談や職業リハビリテーションプログラム、職場適応支援などをおこなっています。

また、障がいのある方を雇用する事業主への援助も実施しています。

障がい者就業・生活支援センター

障がいのある方の就労に関することだけではなく、それに伴う生活上の相談や支援を実施しています。

就労支援事業所

就労を目指す障がいのある方のために、職業訓練プログラムなど就職に関する支援を幅広く実施しています。

就労支援事業所で提供する福祉サービスには、下記のようなものがあります。

  • ・一般企業への就職をサポートする「就労移行支援
  • ・一般企業で働くことが難しい方に就労の機会を提供する「就労継続支援(A型・B型)」
  • ・就職後も職場に定着できるようサポートする「就労定着支援」

ASDの方のなかには、困りごとを周囲に相談できずひとりで抱えてしまう方もいます。
「どのように相談したらよいかわからない」「感情をうまく言葉で表現できない」「こんなことを相談してはいけない」などと考える傾向があるためです。

しかし、ASDの特性を理解して対策を練ることと同様に、困ったときに周囲を頼ることもとても重要です。ぜひ、周囲の人やお住まいの地域にある専門機関を頼ってください。

精神保健指定医/日本精神神経学会専門医・指導医

岡田 夕子(おかだ ゆうこ)

精神保健指定医/日本精神神経学会専門医・指導医

2005年滋賀医科大学卒業後、小児科や産業医として勤務した後に精神科へと転身。身体的、精神的症状を訴える患者を受け持つ。思春期特有の心の病気に取り組む「思春期外来」も担当しているほか、精神科系の記事執筆や監修なども行っている。

こんなお困りありませんか?

以下はよくご相談いただく課題やお悩みの例になります。
ご自身にあてはまる課題やお悩みをクリックするとご提案の例が表示されますのでぜひご参考にしていただければと思います。
チャレンジすることに不安があるかもしれませんが、Cocorportは「失敗できる場」なので、ぜひいろいろなことにチャレンジしていただければと思います。

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